「コロレ」別館

サイト「コロレ」のブログ出張所です

何気ない日々をいろどる、ちいさなニュースを、つぶやいています

貝印の『トリュフも作れるチョコカプセル型』で、アーモンド・ロッシェ

 

またまた、

面白い型をゲットしました

 

貝印の、

『トリュフも作れるチョコカプセル型』

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本来は、チョコレート・カプセルを作るための型なんですが

コレを使って、

フェレロのロシェ風、アーモンド・ロッシェを

作ってみました

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本家のロシェは、

上品なチョコレートとクラッシュヘーゼルナッツに包まれた丸いウエハースの中に、厳選されたヘーゼルナッツ1粒と、ココアヘーゼルナッツクリームが入っておいしさ四重奏。サクッした食感と香ばしい味が楽しめる、大人の甘さのチョコレート菓子

https://www.ferrero.co.jp/ferrero_rocher 

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0250/7483/products/ferrero-rocher-chocolate_800x.png?v=1483604094

なんですが、

ヘーゼルナッツは高価なので、

『クラッシュヘーゼルナッツ』は、アーモンド・ダイスに置き換え

『厳選されたヘーゼルナッツ1粒』は、省略

『ココアヘーゼルナッツクリーム』は、

アーモンド・プラリネ・チョコに、変更しました

 

ウェハースも、

家庭で作るにはハードルが高すぎるので、

サブレ生地で、代用

 

その、

サブレ生地のトリュフ・ケース作りに、

『トリュフも作れるチョコカプセル型』を使用しています

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型に敷き込むためのサブレ生地は、
3mm厚に伸して、⌀35mm丸抜型でカットすると、ちょうど良い

 

詳しいレシピはクックパッドに投稿したのですが、

当ブログにて、あちらに書ききれなかった補足?小ネタ?を、

書いておこうと思います

レシピはこちら!→ Cpicon アーモンド・ロッシェ by Maiko.E 

 

◎ サブレ生地のこと

今回のサブレ生地には、
コルドンブルーの教本で見つけたレシピを使いました

 
P141;「モワルー・ショコラ・フランボワーズ」に使用されている
「チョコレートのサブレ生地」

このレシピの特徴としては、
-粉にはリスドォル(準強力粉;私はE65で代用しました)を使用
-アーモンド・パウダーを配合
-バターと粉はサブラージュで合わせる
-少なめの全卵で生地をまとめ、フラゼを行う
といったところでしょうか

準強力粉の使用は、薄力粉に比べざっくりとした仕上がりになるので
ウェハースの代用であるトリュフ・ケース作りにも向いていたと思います

クレメでなくサブラージュにて生地作りをする点も、
ややザラっとした噛みごたえのある仕上がりになり、おすすめです
※クレメとサブラージュについてはこちらのサイトの解説がわかりやすいと思います 
 
⇒ クッキーの由来と製法の違い - すーさんの暇つぶし

サブラージュでつくるサブレ生地の流れは、こちらの動画↓が参考になります
フラゼとは、この動画の1分15秒ごろに出てくる作業です

youtu.be

 

◎ センターについて

フィリングも、
コルドンブルーの教本P124の「ロッシェ・レ」 を参考にしました

コルドンブルーのレシピでも、フェレロ同様、
ヘーゼルナッツがメインで使われていましたが
ヘーゼルナッツ・プラリネ・ペーストとヘーゼルナッツ・ペーストを使用
今回はこれを、アーモンド・プラリネ・ペーストと、
ロースト・アーモンド・ペーストに置き換えて作ってみました

ただし、
レシピ中のチョコレートとナッツ・ペースト類の配合を変えず、
アーモンドづくしで作ると、
少々アーモンドが勝ち気味、というか、
油っぽさが気になる仕上がりになります
「ロッシェ・レ」では、出来上がったセンターを直接
アーモンド・クラッシュ入りチョコレートでコーティングして仕上げている

これを、サブレで作ったトリュフ・ケースに入れることで、
「油っぽさ」が改善され、全体のバランスが良くなった気がします 

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◎ 「ミルクチョコレート」について

レシピではミルクチョコレートが使われています

元レシピ的には、ヘーゼルナッツとの相性を考えて、
ミルクチョコレートが選択されたのかな?と推測していますが
アーモンド・ペーストで作る場合、
ミルク要素の無いスイートチョコレートで作っても
これはこれで結構アリな味でした
ただ、まあ、ミルクチョコレートで作る方が、万人に食べやすい味になる気はします

今回私は、センターで使用するミルクチョコレートに
ホワイトとスイートを1:1で混ぜたものを使用しています

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トリュフのセンターを作る時など、
ミルク感の強弱や甘味を調節でき、アレンジ幅が広がるので
私は、よくこの方法を使っています

が、

この、「種類の違うチョコレートで調節する方法」は
ホワイト&スイートに限らず、
同じスイートでも、カカオ%やブランドが違うものを混ぜ合わせると、
テンパリング難易度がぐっと上がるので(ブルームが出やすくなる気がします)
コーティングには向かないとも思っています

この方法はブルームを気にしなくてすむ場合のみ、
仕上げのコーティングには、
ちゃんとした(?)ミルクチョコレートを使用するのが、おすすめです

 

◎ レシピで使用した副素材について

センターには、前述のペースト類のほか、
フイユティーヌ、ロースト・アーモンド・スライスが、
コーティング・チョコレートにはアーモンド・ダイスが
使われています

これらの市販品を購入するとなると、量も多いし値段も張るのですが、
基本材料としかるべき道具があれば、自作することができます

 
↑「しかるべき道具」の代表、イワタニの「ミルサー」
料理に、製菓にと大活躍で、超便利!

 

プラリネ・ペースト

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Cpicon 少量で作る!プラリネ・ペースト by Maiko.E 
こちら↑はスライス・アーモンドでお手軽に作る方法です

 

フイユティーヌ

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Cpicon クレープ・ダンテル by Maiko.E 
もう、最近では巻かずに板状で仕上げています

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ロイヤルティーヌ 薄焼きクッキーフレーク 200g
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ロースト・アーモンド・スライス 

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ロースト・アーモンド・ペーストは、
ローストしたアーモンド・スライスをミルサーにかければ簡単にできます

アーモンドのロースト具合で出来上がるペーストの風味が変わります
わたし的には、全体がキツネ色になるまで、時間をかけてじっくりローストして
香ばしい風味を強めにするのが好み

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オーサワの有機アーモンドペースト 80g
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アーモンド・ダイス

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ホール・アーモンドを湯むきした後、
みじん切りして、ロースト

スライス・アーモンド・ローストとはまた違う、
独特の「カリッ!!」っとした食感がたまりません

手作業で必要量を作るのは結構時間がかかりますが、
少量だと割高、大量だと使用用途に困る、という場合には
おすすめの方法です

ただし、出来上がりの目は荒くなりがち(粒が大きい)で、
コーティングとしての付きが悪いです

粒の小ささやそろい具合は、やっぱり、市販品には、負けます

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上品な見た目に仕上げるなら、コレ↑ ;2.1mm~3.2mmのメッシュでふるい選別したもの

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アーモンド16割 皮無し生 1kg
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カリッと感メインで選ぶなら、こちら↑  ;3.2mm~4.8mmのメッシュでふるい選別したもの

 

◎ センターの、サクサク感

センターに入れるフイユテーヌとアーモンド・スライスですが・・・・・

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なるべく大きめに砕いて、チョコレートに混ぜ込むのがおススメです

と、いうのも、
口に入れて、噛み砕いた際に感じる「サクサク感」は、 
「割れる余地」が大きくないと、生まれないからです

欠片が大きいと、この後、サブレ生地のトリュフ・ケースに詰める際に、
若干作業がやりづらい部分もあるのですが、
だからと言って、砕きすぎるのは、禁物です

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また、トリュフ・ケースに詰める時点で、
このセンターの温度が高すぎると、固まるまでに時間がかかってしまいます

その際、カカオバターやナッツ・ペースト類の油が浮き出て白く結晶したり、
仕上がりの食味が油っぽく感じられたりします

ナッツ・ペーストを混ぜ込んだセンターは、
温度が下がり、チョコレートが安定した状態で作業するのがおススメです

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◎ 仕上げのコーティングについて

仕上げのコーティングですが、
まず、分量のミルクチョコレートをテンパリングした後、
ロースト済みのアーモンド・ダイスを加えます

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ただ、ナッツ類の油というのは、
チョコレートにとって非常に厄介なシロモノのようで、
混ぜ込み前のテンパリングが成功していても、
アーモンド・ダイスを入れた後の最終的な仕上がりでブルームが出たり、
妙なスジが浮き出たり・・・・・

この点については、わたし自身、解決策を模索中なのですが・・・

-チョコレートの再加熱を避ける
加熱することで、ナッツの油が浮き出るのかな?と

ある程度の量のチョコレートを用意して、温度を安定させ、
手早くコーティング、温め直すことなく作業が終了できるようにする 

-あらかじめチョコレートに油分を入れておく
ミルクチョコレートに、あらかじめ少量のサラダ油を加えておけば
ナッツの油の影響も少なくなるかな?と

これは、コーティングしやすくブルームの出にくいチョコレートにするための方法なんですが、
ややスナップ性に欠ける(パリっとした食感を損なう)仕上がりになるのが欠点です

などの方法を次回の課題にしています

 

コーティング後のトリュフは、表面にかなり気泡が入っていて、
これも気になっている点なのですが・・・・・

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これについては、
プロが作ったであろう、コルドンブルー教本の「ロッシェ・レ」の写真も、
若干気泡入りだったことから、
ダイス入りのチョコレート・コーティングは、素人ではこの辺が限界、
と思うことにしました

 

ちなみに、用意したミルクチョコレートは250g 

実際にはその半分程度しか使わなかった気がしますが、
このくらいは無いと、コーティングしづらいという事情があります

そこで、残ったチョコレートは、
あれこれ混ぜてチョコバーにでもするのがおすすめ!

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コレについては、また後日♪

⇒ 残ったチョコで、チョコバー作り - 「コロレ」別館

 

今回ご紹介した「アーモンド・ロッシェ」は、

材料がたくさん必要なうえ、作業工程も多く、

ちょっと敷居の高いレシピかな、とは思うんですが

出来上がりをほおばった時には、そりゃあもう、感動しますよ。

 

一度にたくさん作りたいがために・・・・・

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『チョコカプセル型』を4つも購入しちゃったし。 

 

ぜひ、みなさんにも、

この感動を♪

Cpicon アーモンド・ロッシェ by Maiko.E 

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