貝印の『トリュフも作れるチョコカプセル型』で、アーモンド・ロッシェ
またまた、
面白い型をゲットしました
貝印の、
本来は、チョコレート・カプセルを作るための型なんですが
コレを使って、
フェレロのロシェ風、アーモンド・ロッシェを
作ってみました
本家のロシェは、
上品なチョコレートとクラッシュヘーゼルナッツに包まれた丸いウエハースの中に、厳選されたヘーゼルナッツ1粒と、ココアヘーゼルナッツクリームが入っておいしさ四重奏。サクッした食感と香ばしい味が楽しめる、大人の甘さのチョコレート菓子
なんですが、
ヘーゼルナッツは高価なので、
『クラッシュヘーゼルナッツ』は、アーモンド・ダイスに置き換え、
『厳選されたヘーゼルナッツ1粒』は、省略、
『ココアヘーゼルナッツクリーム』は、
アーモンド・プラリネ・チョコに、変更しました
ウェハースも、
家庭で作るにはハードルが高すぎるので、
サブレ生地で、代用
その、
サブレ生地のトリュフ・ケース作りに、
『トリュフも作れるチョコカプセル型』を使用しています
型に敷き込むためのサブレ生地は、
3mm厚に伸して、⌀35mm丸抜型でカットすると、ちょうど良い
詳しいレシピはクックパッドに投稿したのですが、
当ブログにて、あちらに書ききれなかった補足?小ネタ?を、
書いておこうと思います
レシピはこちら!→ アーモンド・ロッシェ by Maiko.E
◎ サブレ生地のこと
今回のサブレ生地には、
コルドンブルーの教本で見つけたレシピを使いました
P141;「モワルー・ショコラ・フランボワーズ」に使用されている
「チョコレートのサブレ生地」
このレシピの特徴としては、
-粉にはリスドォル(準強力粉;私はE65で代用しました)を使用
-アーモンド・パウダーを配合
-バターと粉はサブラージュで合わせる
-少なめの全卵で生地をまとめ、フラゼを行う
といったところでしょうか
準強力粉の使用は、薄力粉に比べざっくりとした仕上がりになるので
ウェハースの代用であるトリュフ・ケース作りにも向いていたと思います
クレメでなくサブラージュにて生地作りをする点も、
ややザラっとした噛みごたえのある仕上がりになり、おすすめです
※クレメとサブラージュについてはこちらのサイトの解説がわかりやすいと思います
⇒ クッキーの由来と製法の違い - すーさんの暇つぶし
サブラージュでつくるサブレ生地の流れは、こちらの動画↓が参考になります
フラゼとは、この動画の1分15秒ごろに出てくる作業です
◎ センターについて
フィリングも、
コルドンブルーの教本P124の「ロッシェ・レ」 を参考にしました
コルドンブルーのレシピでも、フェレロ同様、
ヘーゼルナッツがメインで使われていましたが
ヘーゼルナッツ・プラリネ・ペーストとヘーゼルナッツ・ペーストを使用
今回はこれを、アーモンド・プラリネ・ペーストと、
ロースト・アーモンド・ペーストに置き換えて作ってみました
ただし、
レシピ中のチョコレートとナッツ・ペースト類の配合を変えず、
アーモンドづくしで作ると、
少々アーモンドが勝ち気味、というか、
油っぽさが気になる仕上がりになります
「ロッシェ・レ」では、出来上がったセンターを直接
アーモンド・クラッシュ入りチョコレートでコーティングして仕上げている
これを、サブレで作ったトリュフ・ケースに入れることで、
「油っぽさ」が改善され、全体のバランスが良くなった気がします
◎ 「ミルクチョコレート」について
レシピではミルクチョコレートが使われています
元レシピ的には、ヘーゼルナッツとの相性を考えて、
ミルクチョコレートが選択されたのかな?と推測していますが
アーモンド・ペーストで作る場合、
ミルク要素の無いスイートチョコレートで作っても
これはこれで結構アリな味でした
ただ、まあ、ミルクチョコレートで作る方が、万人に食べやすい味になる気はします
今回私は、センターで使用するミルクチョコレートに
ホワイトとスイートを1:1で混ぜたものを使用しています
トリュフのセンターを作る時など、
ミルク感の強弱や甘味を調節でき、アレンジ幅が広がるので
私は、よくこの方法を使っています
が、
この、「種類の違うチョコレートで調節する方法」は
ホワイト&スイートに限らず、
同じスイートでも、カカオ%やブランドが違うものを混ぜ合わせると、
テンパリング難易度がぐっと上がるので(ブルームが出やすくなる気がします)、
コーティングには向かないとも思っています
この方法はブルームを気にしなくてすむ場合のみ、
仕上げのコーティングには、
ちゃんとした(?)ミルクチョコレートを使用するのが、おすすめです
◎ レシピで使用した副素材について
センターには、前述のペースト類のほか、
フイユティーヌ、ロースト・アーモンド・スライスが、
コーティング・チョコレートにはアーモンド・ダイスが
使われています
これらの市販品を購入するとなると、量も多いし値段も張るのですが、
基本材料としかるべき道具があれば、自作することができます
↑「しかるべき道具」の代表、イワタニの「ミルサー」
料理に、製菓にと大活躍で、超便利!
プラリネ・ペースト
少量で作る!プラリネ・ペースト by Maiko.E
こちら↑はスライス・アーモンドでお手軽に作る方法です
|
フイユティーヌ
クレープ・ダンテル by Maiko.E
もう、最近では巻かずに板状で仕上げています
|
ロースト・アーモンド・スライス
ロースト・アーモンド・ペーストは、
ローストしたアーモンド・スライスをミルサーにかければ簡単にできます
アーモンドのロースト具合で出来上がるペーストの風味が変わります
わたし的には、全体がキツネ色になるまで、時間をかけてじっくりローストして
香ばしい風味を強めにするのが好み
|
アーモンド・ダイス
ホール・アーモンドを湯むきした後、
みじん切りして、ロースト
スライス・アーモンド・ローストとはまた違う、
独特の「カリッ!!」っとした食感がたまりません
手作業で必要量を作るのは結構時間がかかりますが、
少量だと割高、大量だと使用用途に困る、という場合には
おすすめの方法です
ただし、出来上がりの目は荒くなりがち(粒が大きい)で、
コーティングとしての付きが悪いです
粒の小ささやそろい具合は、やっぱり、市販品には、負けます
|
上品な見た目に仕上げるなら、コレ↑ ;2.1mm~3.2mmのメッシュでふるい選別したもの
|
カリッと感メインで選ぶなら、こちら↑ ;3.2mm~4.8mmのメッシュでふるい選別したもの
◎ センターの、サクサク感
センターに入れるフイユテーヌとアーモンド・スライスですが・・・・・
なるべく大きめに砕いて、チョコレートに混ぜ込むのがおススメです
と、いうのも、
口に入れて、噛み砕いた際に感じる「サクサク感」は、
「割れる余地」が大きくないと、生まれないからです
欠片が大きいと、この後、サブレ生地のトリュフ・ケースに詰める際に、
若干作業がやりづらい部分もあるのですが、
だからと言って、砕きすぎるのは、禁物です
また、トリュフ・ケースに詰める時点で、
このセンターの温度が高すぎると、固まるまでに時間がかかってしまいます
その際、カカオバターやナッツ・ペースト類の油が浮き出て白く結晶したり、
仕上がりの食味が油っぽく感じられたりします
ナッツ・ペーストを混ぜ込んだセンターは、
温度が下がり、チョコレートが安定した状態で作業するのがおススメです
◎ 仕上げのコーティングについて
仕上げのコーティングですが、
まず、分量のミルクチョコレートをテンパリングした後、
ロースト済みのアーモンド・ダイスを加えます
ただ、ナッツ類の油というのは、
チョコレートにとって非常に厄介なシロモノのようで、
混ぜ込み前のテンパリングが成功していても、
アーモンド・ダイスを入れた後の最終的な仕上がりでブルームが出たり、
妙なスジが浮き出たり・・・・・
この点については、わたし自身、解決策を模索中なのですが・・・
-チョコレートの再加熱を避ける
加熱することで、ナッツの油が浮き出るのかな?と
ある程度の量のチョコレートを用意して、温度を安定させ、
手早くコーティング、温め直すことなく作業が終了できるようにする
-あらかじめチョコレートに油分を入れておく
ミルクチョコレートに、あらかじめ少量のサラダ油を加えておけば
ナッツの油の影響も少なくなるかな?と
これは、コーティングしやすくブルームの出にくいチョコレートにするための方法なんですが、
ややスナップ性に欠ける(パリっとした食感を損なう)仕上がりになるのが欠点です
などの方法を次回の課題にしています
コーティング後のトリュフは、表面にかなり気泡が入っていて、
これも気になっている点なのですが・・・・・
これについては、
プロが作ったであろう、コルドンブルー教本の「ロッシェ・レ」の写真も、
若干気泡入りだったことから、
ダイス入りのチョコレート・コーティングは、素人ではこの辺が限界、
と思うことにしました
ちなみに、用意したミルクチョコレートは250g
実際にはその半分程度しか使わなかった気がしますが、
このくらいは無いと、コーティングしづらいという事情があります
そこで、残ったチョコレートは、
あれこれ混ぜてチョコバーにでもするのがおすすめ!
コレについては、また後日♪
今回ご紹介した「アーモンド・ロッシェ」は、
材料がたくさん必要なうえ、作業工程も多く、
ちょっと敷居の高いレシピかな、とは思うんですが
出来上がりをほおばった時には、そりゃあもう、感動しますよ。
一度にたくさん作りたいがために・・・・・
『チョコカプセル型』を4つも購入しちゃったし。
ぜひ、みなさんにも、
この感動を♪