吉野陽美著「ニューヨークスタイルのマフィンとケーキ」
図書館にて、
やっと、貸し出しの順番がまわってきました!
以前、同著者の「エイミーズ・ベイクショップの焼き菓子 」を
借りたことがありまして・・・
そのときの記事がこちら↓
pour-les-petits.hatenablog.com
このレシピ本にあるマフィンのレシピをとても気に入ったので
今回の、マフィンに特化したと思われるレシピ本には、
か~なり期待をしてたのですが・・・・・
「・・・・・・・」
や、もー、感想はコレ↑につきます
マジで。
あくまでも、私個人の感想ですが・・・・・
まず、
マフィンについて、ですが、
前述の2冊では配合が違います
「~焼き菓子」のほうでは
バター&サラダ油 + 生クリーム&ヨーグルト、の部分が
「~マフィンとケーキ」では
バター + サワークリーム + 牛乳、になっています
ちなみに、
サワークリームは、
市販品が手に入らない場合の代用として
生クリームとヨーグルトで作るレシピが広く知られており
そう考えると、前者のサラダ油が後者の牛乳に置き換わった、と
総括できるかもしれません
分量的にも、わりとそんな感じ
あ、あと、薄力粉の量も1割増えてますね
サラダ油が牛乳に・・・の部分について、
仕上がりや風味の点で、サラダ油=牛乳、とはなりませんが
焼成前の生地の硬さ、という点を考えると、
サラダ油⇒牛乳というのは、まあ、 なるほどね、と。
もともとこの方のレシピは油脂多めなので
若干でもカロリーダウンにつながる変更は歓迎かも・・・?
ところで、今回のレシピ本。
副題が、
「バターで作る、オイルで作る、44レシピ」
と、なっているんですね
どうもこの、
「バターで作る、オイルで作る」というキャッチフレーズは
レシピ本業界(?)で現在流行している「魔法の言葉」のようです
マフィンに限らず、
コレ系のレシピ本が、最近何冊も出版されています
まあ、私も、このキャッチに食いついた一人なんだけどね・・・・・
~~-y( ̄▽ ̄*) ハッハ~
と、いう、流れから
前述のレシピ改変は、
このコンセプトに従わせるためのアレンジ???と、
意地悪な私は深読みしてしまう・・・・・
щ(´∀`щ)ヶヶヶ
ちなみに、
マフィンのレシピで「バター&少量のオイル」というのは
わりとよく見るパターンです
冷蔵においても液状を保つ植物性油脂は
マフィンの生地をしっとりさせたり、乾燥を防いだり、
という目的で使われるようです
風味や泡の含みではバターに劣りますが、
味の濃い素材が使われることが多く、
生地の膨張にベーキングパウダーを使用するマフィン作りでは
オイルの欠点がそれほどマイナスにはならないレシピも結構あります
私個人も、「バター&少量のオイル」系レシピが好きなので
今回の本で前回とスタイルが変わってしまったのはちょっと残念だな、と
「オイル併用」にレシピを書き換えればすむことなんだけどね
さて、
本の内容に話を戻しますと、
私が一番期待していた「バターで作るマフィン」では、
まず、
「基本」としてブルーベリーマフィンが紹介されています
この「基本」の生地をベースとして、
フィリングやクリームでアレンジを展開、という流れは
「~焼き菓子」と同じです
が、
このアレンジマフィン、
良くも悪くもすっごく凝っていて、
気軽にチャレンジできないものが多いのです
レシピ名を見れば、なんとなく想像していただけるかも?
楽天Booksでは目次が紹介されています
→ Amy's Bakeshopニューヨークスタイルのマフィンとケーキ [ 吉野陽美 ]
1個だけなら食べてみたい気もするけど、
たくさん作る気にはならないような・・・?
それが理由かはわかりませんが、
基本のブルーベリーマフィンは9号カップ6個分の分量に対し
(9号は6個取りの大きめマフィン型用カップ)
アレンジマフィンは9号カップ4個分のレシピになっていて
分量的には基本の1/2量で作るレシピになっています
もっと普通な(?)アレンジマフィンのレシピが無かったのが、
わたし的には、非常に残念・・・
たとえば、ココア生地&チョコチップ、みたいな・・・?
日々の朝食に気取らず食べられて、
飽きのこない普通さのあるマフィン、とでも言いますか・・・
まあ、そういうよくあるタイプの普通っぽいレシピは
ネット上に氾濫してますし、
レシピ本としても飽和状態というか、
人気のある有名なマフィン本は、すでに何冊かありますからねぇ・・・
やっぱり改めてこういうジャンルで出版するからには、
斬新なアレンジが期待される、ということなんでしょうか・・・・・?
マフィン以外では
バターケーキ、オイルケーキが紹介されているんです、
がっ、
この、
「バターケーキ」には、
あり得ないくらいの量のバターが入ります
バターケーキってパウンドケーキと同類ではないの??
パウンドってバター:卵:砂糖:小麦粉が1:1:1:1、だよね???
薄力粉の1.4倍のバターの量って、ナニ!!??
これがニューヨークスタイル???なのー????
ヒエ━━(;;゜д゜)━━ッ
と、度肝を抜かれたんですが
もう一冊借りてきたこちらの本↓を見ると
こちらのバターケーキは、割と普通のバターの量だったので
この「バターの量の多さ」は「ニューヨークスタイル」なのではなく
「エイミーズ・ベイクショップのスタイル」なのだと、再認識
そう。
この本は、
バターケーキに限らず、とにかく、
「こってり」系のレシピが多いんです
これはもう、
前作のエイミーズ・ベイクショップの焼き菓子 も同様なんですが・・・
こちらの記事↓にて、すでに自爆済み
→「~の焼き菓子」を参考に、プレーン・スコーンを焼いてみた - 「コロレ」別館
私なんぞは、
レシピの材料部分を読んだだけで、おなかいっぱい。
残念ながら、どのレシピも、
「作ろう」、という気にはなれませんでした・・・・・
写真を見て、おいしそう!と思う以前に、
カロリーどんだけ??という方が気になるという・・・・・
長くなりましたが、
まとめとして、
この本のレシピは「アレンジ・アイデア」という意味では
とても参考になります
マフィン生地とは別の生地を混ぜ込んでマーブルにしたり
ケーキ生地に別生地を絞り入れて層を作ったり・・・
自由度が高く、面白いレシピも多いです
ただ、
ずっとそばに置いておきたいバイブル的レシピ本というよりは、
一度読んだら終わっちゃう雑誌的レシピ本に近いかな・・・
ずっと使えるマフィンのレシピ本をお探しの方には
ちょっとお勧めしづらい一冊でした・・・
個人的にはちょっと残念な一冊・・・かな?
期待していただけに・・・
でも、写真は奇麗
なので、写真集として、おススメ(?)