引き続き、
割れない「表巻きロールケーキ」作りの考察
これまでの記事は・・・
- そもそも、なぜ、『表巻きロールケーキ』は、「割れやすい」のか
- 『表巻きロールケーキ』;「割らない」ための【焼成】と【焼成後の扱い】
本日は、
クリームを塗って、
いよいよ巻き上げに入ります
と、その前に・・・
一般に、
ロールケーキの成形と言えば・・・
『巻き上げ式成形・手前→奥側バージョン』
手作りお菓子とパンの専門店CUOCA;基本のロールケーキ | お菓子づくりのきほん より
人によっては、
『巻き上げ式成形・奥側→手前バージョン』
ニチレイフーズ;こどもが喜ぶHAPPYごはん®-簡単ロールケーキ より
などがありますが・・・・・
私が作っているような、
サイズが小さく、
ぶ厚い生地で、
クリームたっぷり
となると、
割れたり、
クリームがはみ出したり、
形がおかしかったり、、、、、
と、
普通の巻き上げ方法では
なかなかうまくいきません
そこで、
ご提案する巻き方が、二通り。
『巻き上げ式成形・横からバージョン』
と
『両端合わせ式成形』
※注!;私が勝手に命名した成形方法です
『巻き上げ式成形・横からバージョン』
【特徴】
・生地が分厚く、クリームがやや多めのレシピに有効
・パレットナイフで巻き始めの生地を押し込むので、仕上がりの形が整いやすい
・生地を曲げる力がかかる部分がやや偏る(硬い生地のときには割れることもある)
『両端合わせ式成形』
【特徴】
・生地が分厚く、クリームが多めで果物等の入るレシピに特におすすめ
・曲がる力を生地全体に分散できるので、かなり割れにくい
・生地の両端を閉じた後、転がして締める作業に若干の慣れとコツが要る
いずれも、
切り口が渦巻きになるような成形には向きませんが・・・・・
←このようなロールケーキは普通に巻くほうが早い・・・?
これら二つのやり方は、
何度も巻き上げに失敗しつつ、
試行錯誤を繰り返した末に、たどり着いた方法です
とにかく、テクいらずで、簡単!
クリームがたっぷり入る、
巻きの緩い共立て生地の成形には
かなりおすすめ
できる巻き方だと思っています
それぞれの巻き方に対し、
おすすめのクリームの置き方と
用意すべき道具に特徴がありますので、
次回は、
『巻き上げ式成形・横からバージョン』
について、ご説明してみようと思います