『クレープ・ダンテル』と、いうお菓子
トリュフやチョコレート・ボンボンのレシピを物色していると、
結構な頻度で出てくる副素材が
「フイヤンティーヌ」
または
「ロイヤルティーヌ」
とか
「パユテ」
とか・・・?
似たようなものがいろんな名前で呼ばれているのでちょっと調べてみたら、
どうやらこれらはフイヤンティーヌの「商品名」なのだそう
参考 ⇒ 一般社団法人 日本洋菓子協会連合会 用語解説『フイヤンティーヌ』
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この「フイヤンティーヌ」、
薄焼きクッキーを砕いたもので、
チョコレートに加えることでサクサクとした食感をプラスできる、
と聞いて、興味津々
ただ、
結構いい値段がする割に、湿気やすく
長期保存ができない商品とのことで、
購入は断念・・・したのです、が!
「フイヤンティーヌはクレープ・ダンテルを砕いたもの」
と、いう情報を入手。
じゃあ、
『クレープ・ダンテル』とは、なんぞや?と、なりまして、
検索したところ、ヒットしたのが、これ↓でした
クレープ ダンテル(アリゼー)|La fée murmure
『クレープ・ダンテル』とは、
「薄く焼いたクレープを何層にもくるみ、シガレット状にしたクッキー」
なんだそうです
ん??
なんか、コレ、自分で作れるんじゃね??
ってことで、
今度は、
レシピ検索に向かう、と。
ε=ε= (ノ ̄▽ ̄)b /グーグルセンセ~イ
日本語のサイトでは希望するレシピは見当たらなかったんですが、
海外のレシピサイトにそれらしいモノをいくつか見つけました
レシピのパターンはいくつかあって、
- クッキー生地をひたすら薄くのばし、オーブンで焼き上げる
- クレープ生地をフライパンでカリカリになるまで焼く
- クレープ生地をオーブンで焼く
と、だいたい、こんな感じだったんですが・・・・・
その中から、個人的にかなりビビッときたレシピが、こちら↓
クレープの本場;ブルターニュ地方料理専門のレシピサイト
『Recette Bretonnes(ルセット・ブルトンヌ)』より
『Crepe Dentelle Bretonne(クレープ・ダンテル・ブルトンヌ)』
このレシピにビビッときた理由は、
この他のクレープ系レシピが、
単に、鉄板上で焼いたクレープを巻き取ったレシピが主流の中、
シャブロン(刷り込み型)を利用して生地を成型し
→ 薄く、均一な厚さに仕上がりそう
オーブンで二度焼成を行う、
→ パリパリ食感が期待できそう
という点。
そうして出来上がったのが、こちら! ↓
上の写真は挑戦三回目の作品
見てくれ的には、まだまだ改善の余地ありですが
味はなかなか美味しく仕上がってます
普通のクッキーには無いサクサク感と、
パイ生地とはまた違うパリパリ感が、たまりません♪
近いお菓子のイメージですと、
けれども、
真の目的は、
「フイヤンティーヌ」
出来上がったクレープ・ダンテルを、
一気に砕くっ!!!!
威勢のいいこと、書いてますけど、
もともと失敗してたものを割っただけなんで・・・
これをアーモンドスライスと共にジャンドゥーヤと合わせて・・・
コルドン・ブルーのチョコレート教本、
に載っていた、
『ロッシェ』のレシピを参考に、
アーモンド・プラリネのボンボンを作りました
これが、
悶絶するほど、
美味。
ヽ(*´▽`)ノ オイシ~イ
さて、
ここからは、余談なんですが・・・。
このお菓子の名称『クレープ・ダンテル(crêpe dentelle) 』の
「dentelle」は、
一般には「レース(編み)」「レース状のもの」と訳されます
なので、
「じゃあ、英語だと『レース・クレープ』だねっ」っと、
冗談で言っていたら、
本当にそういう商品名で売られていました
しかも近所のカルディで売っていた、という、オチ
トロウマッド レースクレープ 85g | カルディコーヒーファーム 公式オンラインショップ
ちなみに、
仏仏辞典「Larousse」の「dentelle」の項目には
「(レース細工のように)繊細な、薄い」という意味もありましたので、
『crêpe dentelle』は、単純に、
「薄焼きクレープ」ってことでよさそうです
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『クレープ・ダンテル』と呼ぶ方が、
数倍上品に聞こえる気がするのは、わたしだけ・・・・・?
この、薄焼きクレープ、
そのまま食べてもおいしいですし、
製菓の副素材としてもとても優秀!!!!!
しかも結構簡単に作れます
ってことで、次回は、
『クレープ・ダンテル』のレシピをご紹介する予定です
⇒『クレープ・ダンテル』を、作ってみる ① - 「コロレ」別館に、つづきます